ハローワーク

UNDER THE COUNTER ハローワーク歌詞
1.ハロー ワーク

作詞:関谷謙太郎
作曲:大隅知宇

どうぞいらっしゃいませ
54円のおつりです
ありがとうございました
これが僕の仕事

角のおばあさんは
愛犬と二人暮し
「ごくろうさん」と僕の手に
キャラメルをのせた

僕らはみな生きていると
子供の頃唄っていたっけ

月・火・水・木・金・土・日の“アタリマエ”に
しがみついて僕は生きてる
いいことばかりでもないけれど
なんだかんだいって まんざらでもない

月・火・水・木・金・土・日の空のように
たまに泣いて たまに笑って
ときには怒り ときに喜んで
平凡は奇跡的な明日へのドア

帰る電車の中
隣には疲れ果てて
鞄挟まれたままで
寝息たてる人

線路は続くよどこまでも
生命線の 明日行きが走る

朝昼晩みんな汗をかきべそかいて
恥をかいて 夢を描いて
ため息ついて 一息ついて
今日だってなんとかやっている

一週間 それは七転び七変化
明日は明日の風が吹くから
濁った月に祈りを捧げよう
できるだけ無事でうまくゆきますように

月・火・水・木・金・土・日の“アタリマエ”に
すがりついて みな生きている
いいことばかりでもないけれど
なんだかんだいって まんざらでもない

僕らの生活は泣き笑いのロッケンロール
ちょっとオンチ つかえてばかり
それでも日々が唄うメロディは
温かく 悲しいほど 美しいもの


2.キミ、死ニ給フコト勿レ

作詞:関谷謙太郎
作曲:大隅知宇

キミは無理にいつも頷いて
青いドーナツを頬張る
メロンソーダで流し込んだ
現実は日々を蝕む

細い身体の奥で

夢の中 夜九時のドラマ
痩せた男とキミがいた
「愛される資格なんてない」と
次回予告で呟いた

キミはどこで震えてる?

あきらめてもいいから
誓わなくてもいいから
僕のこんな言葉も
信じたりしなくていいから
現在を認めてくれないか

キミの部屋いつも片付いて
寸分の狂いさえない
やり場なくギュッと押し込んだ
真実は日毎かさばる

クローゼットの奥の方で

笑わなくていいから
裏切ったっていいから
僕の前でその場を
演じたりしなくていいから
ほんとを見せてくれないか

どうか 僕たちのココロの中にある 闇を捨てないで
光は影の中 ふたつは いつだって 手を繋ぎながらゆく

わからなくていいから
わかちあうことはないから
明日の朝にすべてが嘘になったっていい

全部あきらめてもいいから
誓わなくてもいいから
僕のこんな言葉も
信じたりしなくていいから
現在を認めてくれないか


3.出せない手紙

作詞:関谷謙太郎
作曲:大隅知宇

顔合わせると上手く
言えそうにもないから
酔った勢いで 折り込みチラシの
裏に 手紙 したためよう

遠い昔 一昨日
長々お邪魔してね
あの時誓った 禁煙の話
灰が落ちて 思い出した

約束の半分も
守ってないけど
これだけ 言わせて 出せない手紙で

親愛なる
かけがえないあなた
いつだって気遣って
くれてどうもありがとう
桃の花束を
絵に描いて贈るよ
誕生日にくれた
12色の絵の具で
枯れたって また描くよ
あなたのために

世話になってばかりで
すまないと思ってる
いつか十倍にして返すからさ
身体だけは気をつけな

借りたもの半分も
返せてないけど
たまには 頼って くれないか俺を

あなたが
辛くなった時は
話きいてあげる
黙ってそこにいるから
消えそうな夜は
名前呼んであげる
踏み出せない朝は
背中押してあげる
いつだって 会いたけりゃあ
とんでゆくから

どれだけ 言っても 足りないけれどさ

こんなにも
かけがえないあなた
今日まで生きていて
くれてどうもありがとう
いつでもあなたは
俺に愛をくれた
お陰でこうやって
唄ってこれたんだ
これからは あげたいよ
あなたに愛を